長いようであっという間だった1年間の調理師コースを無事終えて、久々の長期ホリデー。

去年の宮崎以来、1年ぶりのサーフトリップに行ってきました。

行き先は、インド洋の真珠と言われる魅惑のスリランカ。
アジアの混沌とした街並みに仏教、イスラム、ヒンズーなどさまざまな宗教、カルチャーが入り混じり、
いまガールズサーファーの間で注目されつつある常夏の国へ。

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旅はどこにいくか、ってことも大事だけど、誰と何をするか、ってことが旅をよりよいものに
してくれる気がします。

今回は、約10年ぶりのアジア!
仲良しのクリスタルがスリランカのサウスコーストでサーフヨガリトリートを開催するにあたり、
それに便乗して、バイロンからガールズ6人でいざスリランカへ!

ゴールドコースト空港からクアランプール乗り継ぎでコロンボ空港まで約15時間(待ち時間3時間いれて)
他のガールズたちとコロンボで現地集合して、そこから最初の宿のヒッカドウワまで車でさらに走ること
2時間半。。。Long Beach Guest House に到着したのは現地時間午前3時、疲れ果てすぐ就寝。。。

旅の疲れもなんのその、朝起きて目の前に広がるこの光景。
早速1ラウンド!余裕でビキニで入れるぐらい海水は生温いのです。
常夏にやってきた感、満載。

照りつけるような太陽、ココナッツ、ファンウェーブに気心しれた仲間たち。
これから始まるアドベンチャーに胸が高鳴ります。
それでは、今回のトリップのメンバーをご紹介しましょう。

クリスタル @chrystaldawn

今回は、クリスタルはSANTOSHA SOCIETY 主催のサーフヨガリトリートのヨガティーチャーとして参戦。
途中からリトリートに合流してしまったためあまり時間は一緒に過ごせなかったけど、
ハワイアンの彼女は、そのアロハなスピリットで周りにいる全ての人を和ませ、
暖かい気持ちにしてくれます。

ちなみに、SANTOSHA SOCIETY は、スリランカをはじめ、アラスカ出身のコーリーが
立ち上げた女性中心のサーフ&ヨガリトリートを世界中で開催しています。

セレステ @CELESTETWIKLER

我が家と目と鼻の先に住むバイロンローカル。
海や自然をモチーフにしたジュエリーのデザイナーセレステは男勝りなチャキチャキした性格で、天真爛漫。
よく食べ、ケタケタよく笑い、とにかく一緒にいて楽しい!
体力もあり、一番一緒にサーフィンしたかな。

メリッサ @LSLOW TRAVEL MAGAZINE

トラベルライター。バイロン在住。
従来のマスツーリズムではなく、地域に密着し、まさに「暮らすように旅する」ローカルな旅を
目指す「スロートラベル」をテーマに雑誌 SLOW TRAVEL MAGAZINE の発行準備中。

セーラ(一番左の黒髪) @BARRAOH 

シドニーの北、セントラルコースト在住のビジュアルアーツ教師。
現在は長期休暇を取り、つい最近、ニュージランドの島の半分以上を歩き、その後は、誕生日を
世界最高峰標高5300メートルのエべレストベースキャンプで迎えたツワモノ山ガール、ハイカーです。

グレース(上の写真の左から3番目の黒髪) @SHOTBYGRACE

シドニーの北、セントラルコースト在住。
以前、LEPIDOS の水着撮影で一緒にお仕事したグレース。
今回は、クリスタルのリトリートの専属フォトグラファーとして参加した彼女だけども、
空き時間は合流して一緒に旅をしました。最年少23歳だけどもしっかり者。

ルネイ  @renae_saxby


4月から旅を続けているフォトグラファー。
スリランカ入りの前は、ネパールで地震で被災した子どもたちへの援助活動に従事したり、
アーティストが企画した被災地復興支援コンサートのフォトグラファーとして旅を続けています。

久々のガールズオンリー旅。
みな世界を旅なれた自立した女子たちなので、
一緒にいて心強いし、サバサバした性格で楽ちん。

とはいっても、6人いると何を決めるにも時間がかかります。
今回は、なんのプランも特にたてず、気の赴くまま、波がある場所を求めての旅。
その日その日でプランは変わります。

私たちは1日$50の予算(宿泊費、食費、移動込み)で旅の計画を立てました。
移動は、ハイエースのバンか、トウクトウク。
何時でも、とにかく言い値を値切る交渉から始まり、ボードと荷物を荷ほどきしては、また荷造りして、
の繰り返し。移動の多い旅でした。

はじめ2日間は、ヒッカドウワでセット頭、肩のファンウェーブ!
ビーチもカフェやホテルで賑わっています。
アジア独特の混沌とした雑踏、におい、空気が旅にきたことを感じさせてくれます

朝食は、フルーツメイン。
トロピカルフルーツ天国!
朝食は、サーフィンからあがって、ビーチを眺めながらフルーツプレートが定番。これで5ドルぐらい。

おやつも、フルーツ。
大好きなマンゴーは、1個1ドル以下!!!
ついつい、大人買いしてしまいます。

スリランカの食事は、やはりカレーメイン。
私は辛いのが苦手で、毎回ノースパイス、といってもたいていちょっと辛い。。
でもダール(豆カレー)はだいたいマイルドで野菜カレーも辛さ控えめで、美味しいですよ。

ローカルグルメのROTI (クレープのような料理)は、中身がお魚、お肉、チーズ、チョコレートなど
たくさんの種類から選べ、もちもちしていて腹持ちもよいです。

ランチだとだいたいフルーツジュース頼んで(3ドルぐらい)ロティなら5ドル、カレーなら5−7ドルで、
10ドルもあれば十分です。

肝心の波ですが、スリランカ随一のサーフスポット東側のアルガンベイはこの時期オフシーズンのため、
波が小さく、あまりない、というレポートを受けて、西側の海岸線をメインにクルーズ。

ヒッカドウワは、ライト、レフトともにサイズのあるリーフブレイク。

3日目には、ヒッカドウワから南へ1時間半、メリッサビーチへ。
生憎の天気で、波もハードでノーサーフとなりました。

小さなビーチには、予想に反して所狭しとツーリストがビーチベッドに横たわっていて、めちゃ混みです。
どうも落ち着きません。。。

インサイドがシャローなリーフですが、ロングにはたまらないレギュラーポイントブレイク。
あいにくサーフィンはできず、次回にリベンジ!

宿は、OCEAN MOONというゲストハウス。
メリッサの街中を歩き回って、値段交渉しながら、やっと妥当なところを見つけました。
こじんまりとした中庭があり、ビーチまではすぐ。
ファン付き、蚊帳付き、ホットシャワー1部屋3人でシェアして、一人12ドルぐらい。

4日目には、さらに南のステラビーチへ移動。
SANTOSHA SOCIETY 主催のサーフヨガリトリートが開催されていて、
オーストリア、イスラエル、アメリカ、オーストラリアなど世界中からガールズ達が参加していて
豪華なヴィラでスリランカのホリデーを満喫中。羨ましい〜! (photo via Santosha society )

ステラビーチの目の前のポイントは、2日間かなりハードそうで、ショート向き。

というわけで観光タイム。
世界遺産に登録されている(Galle)ゴールへ。
ヨーロッパ人が南アジアや東南アジアに建設した城塞都市の典型的な例で、
ヨーロッパ建築と南アジア地域の伝統が混在しています。
その歴史やたたずまいがひときわユニークなことで知られています。

ゴールから南へ1時間ぐらい。ステラビーチからは、45分ぐらい北上して
Weligama (ウェリガマ) ビーチへでやっとサーフィン。
サーフィンスクールもたくさん開催されているファンなビーチブレイクです。

ウェリガマでは、ゲッティングがなかなかハードでしたが、サイズは頭半パワーのあるいい波でした。
ランチは、ウェリガマポイントを見下ろすカフェ兼ホステル、ハングタイム
オーストラリア人のニアルがドイツ人のパートナーと1年前にオープンさせて以来、
人気スポットでホステルの稼働率も90%以上だとか。久々の洋風カフェ飯。
内装もリサイクル素材や流木をを使ったり、手作り感、遊び心たっぷりで、おしゃれです。
フリーWIFIもあってついつい長居。

ニアルにいろいろローカル情報、サーフスポットを教えてもらい、次なる目的地は、
さらに南のHIRIKETIYA ヒリカティヤへ! ステラビーチからは、30分ぐらい南かな。
で到着したのは、透き通るようなこの美しい海。

ヒリカティヤは、つい最近まで知られざる秘境で、
ツーリストが出没しはじめたのは1年半ぐらい前とか。
まだまだ未開の地で、宿も数件のみ。
ビーチ沿いに数件カフェがあるぐらいのみでのんびりするには最高。

今回は、ニアルに紹介してもらったホテル Salt House のオーナー、
ロブが管理するスリランカ人のお宅にホームステイ。
Salt House もかなり素敵ですが、ちょっと予算オーバーだったため、ジャングルの中のおうちへ。
室内はこんな感じでベーシック。水シャワー、ファンです。

ヒリカティヤは真南に向いた湾になっているため、この時期天敵のオンショアをかわしてくれ、
アウターリーフはグーフィーのポイントブレイク。頭半以上のいい波が割れます。
6人以上入ると混雑した感じになりますが

ビーチ中央と右よりは、スクールもやっていてて、ワンサイズ下がってライト、レフトともに割れます。
おうちから歩いて200mのサーフチェックが日課。

旅の後半は、やっと腰を据えて、ここでゆっくり滞在。
初日3日間は波に恵まれ、ガールズたちとほぼ貸切サーフィンを楽しむことができました

仏教徒の多いこの小さな漁村の民たちは、慣れない外国人に対して
恥ずかしそうにしているけど、みなニコニコしていて、とても親切フレンドリー。

ホームステイしたおうちのオーナー、スランガと奥さんのクマリにお願いして
スリランカ料理教室も開いてもらいました。
定番のココナッツサンバル(カレーのつけあわせ、ふりかけのようなもの)は、専用の台をつかって、
ココナッツの実を削るところから。けっこう力がいります。
それをすり鉢でつぶして、にんにく、塩、チリ、ライムを加えて、ゴリゴリ。
メニューは釜戸で炊いたご飯に、ベジカレー2種類とダール、サラダ。

みんなで頂くスリランカの家庭料理。美味しい豊かな時間です。
ほとんど英語のしゃべれないスランガだけども、とても嬉しそうに料理を教えてくれて、
ほんとうに優しく、よく面倒を見てくれました。

その土地の人の暮らしに触れる。
彼らの日常は、私たちにとってはスペシャルで、非日常的空間のように感じられる。
たとえ言葉は通じなくても、そうした人間同士の温かいつながりや体験が
私たちの世界観や日常をより豊かで色濃いものにしてくれる気がします。

また大切にしたい場所がひとつ加わりました。
でも、ここも観光の波が徐々に押し寄せていて、外国の資本が入り、ジャングルの中にちらほらと建設中の
宿泊施設が目立ちました。

村の発展にとってはいいことかもしれないけど、できることなら、今回のホームステイのように
地域経済に直接貢献、還元するようなサステナブルツーリズムの仕組みや
他のビーチで見られるプラスチックのゴミが散在しないような景観美化、
環境保護の教育が導入されてほしいと願います。

どうかこの豊かな自然と、豊かな人々の心がそのままでありますように。
名残惜しいヒリカティヤを離れ、空港に向かう前に、もう1箇所立ち寄り。

ビジネスパートナーのニックもお世話になったスウェーデン人カップル
ペターとリンが経営するアハンガマビーチ沿いのSunshine Stories

こちらでも定期的にサーフ&ヨガリトリートを開催していてサーフィンのビデオ撮影&解説コーチング付き、
というサーフィンの上達を図りたい人には嬉しいプログラム内容です。

ブランコでも来年こちらでリトリートを開催できたらと計画中です。

楽しかったスリランカの旅もいよいよ終わりへ。
私は、みなより一足先に一人バイロンへ帰国。

旅を通して、ゆったりとした時間の中で久々に自分と向き合い、
クリアになった思考と視点で見る世界と開かれたマインドで感じる世界は、
いままではとちょっと違って見えるはず。

全ての出会いと学びに感謝して。
人生は、永遠の旅。
さあ、明日からまた頑張ります。