2018年も折り返し地点に入り、
月日が流れるのはあっという間。

ついこの間、年明けしたばっかりだと思ってたのに。

ブログを読んでくれている方や、日本の友人達からは
どうやって生きているのか(どうやって暮らしているのか)
「そもそも何してる人なの?? 」(笑)とよく聞かれるので、
今回は日々の暮らしの様子と現実的な話をすることにしました。

今年3月初旬に学校をめでたく卒業し、
無事に2つの資格を取得することができました。

CERTIFICATE IV IN COMMERCIAL COOKERY(在学中の様子はこちらから

ADVANCED DIPLOMA OF HOSPITALITY MANAGEMENT

学費にかかったお金は、2年間で合計200万円ぐらい。
オーストラリア、なんでも、とっても高いです。

この2つの資格をとったことで、学生ビザが終わっても
Temporary Graduate Visa (Subclass 485)卒業生ビザ
というのを申請することができ、
オーストラリア移民局が発表する「技能職業リスト」内の
MLTSSL(Mediumand Long-Term Strategic Skills Listの略)に
記載されているシェフとしての職業で、
「これまで学業と資格取得に頑張ってきたから、卒業後の
18ヶ月間は就職活動期間としてオーストラリア国内で自由に働いて
暮らしてもしてもいいですよ」というのが卒業生ビザのコンセプト。

学生ビザの週20時間就労の条件もなく、フルタイムで働けて
オーストラリアからの出入国も何度でも自由にできる、
永住権に近いような(感覚)のビザです。

その18ヶ月期間中に、シェフとして雇用してもらって
うまくスポンサーを見つけるか、
シェフとしての技術独立永住権ビザでいくか、
それともまた別の選択肢か、
と選ぶ(厳密にいうと、選ばせられる)のですが、
いまのところ、私は自力で永住権を獲得する
技術独立永住権ビザSkilled Independent Subclass 189 Visa

を狙っています。

ビザに関しての詳しいことは移民局や専門のコンサルタントに
お尋ねいただきたいのですが、今回卒業生ビザに関して、
私がやった手順とポイントをご参考までにお伝えします。

まずは、移民局にID登録して、こちらのオンラインフォームを入力していきます。
途中保存ができるので、わからない箇所や不明な点があっても
早めに取り掛かることをお勧めします。ある程度の英語力があれば
入力項目は難しくはないので、自分でできます。移民弁護士に頼むと
代行費用で1000ドル〜2000ドルぐらい取られます。。。

必要な書類としては、

1.身分証名
出生証明書(Date of Birth);日本から戸籍のコピーを取り寄せ、
認定翻訳機関にて英訳したものを提出
パスポートのカラーコピー

2. Health & Character Document
オーストラリア警察からの無犯罪履歴証明書(Police certificate)
健康保険(OVHC)に入っている証明(書)
健康診断結果(必須ではない)
自分の国の無犯罪履歴証明書(必須ではない)

3. English Requirement
必要以上の点数を取得したことがわかる、IELTSなどの英語テストの結果

4. Academic Document
オーストラリア内で取得した卒業証書、成績証明書
日本の大学卒業証明書(英訳したもの)

5。スキルアセスメント;300ドル
私の場合は、シェフとしての職歴と職業についての能力が一定以上あるかを
確かめるもので、卒業証書、成績証明書、職歴書などをオーストラリア政府認定機関
へ提出して査定されます。

ここだけは、地元の移民弁護士を通して申請する方法しかなく
申請代行費用$350と査定期間への費用$300、
合計$650の出費です。

私は、バイロンベイにある https://www.turnstonemigration.com/
弁護士を利用しました。良心的で、親切にいろいろ教えてくれます。
コンサル費用は、1回あたり(だいたい1時間半ぐらいいつもかかります)で$150。
まあ、妥当な価格かな。

シドニーやゴールドコースト在住の弁護士ともメールや電話で
相談しましたが、家から近く、何かあったときの対応や
レスも早いので、こちらを利用しました。

すべての書類をオンラインに添付し、申請料$1500を
クレジットカードで払って、あとは待つのみ。

ビザが下りるまでは、ブリッジングビザAという、
つなぎのビザで合法的に滞在することができますが、
このブリッジングビザにはAとB、2種類あり、
Aは、オーストラリアから出国してしまうと自動的に失効して
しまうので、旅行などで海外へいく場合、その都度、
ブリッジングビザBを申請する必要があります。
その手続きは、オンライン上のこちらから行います

かかった費用、合計$2,150、ビザ申請から取得までに
かかった日数、約3ヶ月

3月2日;卒業、数日後に卒業証書、成績証明書受領
3月15日;スキルアセスメント申請
すべての書類を揃えて
4月13日:卒業生ビザ申請
5月2日:学生ビザ終了、ブリッジングビザAへ自動切り替わり
6月26日:スキルアセスメント合格(メールで通知)
7月9日:485ビザ、ゲットオーー!(メールで通知)

卒業生ビザがおりれば、さらに18ヶ月は滞在できても、
18ヶ月後にはまた同じビザの問題に直面するわけですが、
まあ、先のことを考えてもね!ってことで
前向きに、楽しくやっています。

さて、明るい、軽い話に話題を変えて。

普段は、サーフィンばっかりしているわけではなくて、
週3〜4日、バイロンの街中のカフェLEAF & GRAIN でシェフとして働いています。

1日の流れはこんな感じ。

朝5時起床!
5:30シフトスタート
朝食メニューの準備、定番のマフィンやパイを焼きあげたり、
サンドイッチをつくったり。
6:30開店
8:00日替わりサラダの準備。毎日フレッシュにつくります。
その間、来店するお客様のサービスも。
10;30〜仕込み、サービス
14:00閉店、片付け、清掃、在庫確認、発注作業など
15時過ぎ、終了〜。

LEAF & GRAIN では、季節の食材をつかった日替わりの
サラダやサンドイッチ、パイ、手作りのソースやジャムが売り。

週末は、ラッキーなことに彼の仕事の予定にあわせて休みをもらえて
主に平日勤務、週30時間から40時間働いています。
仕事のある日は、終わったら、波があればサーフィンへ。
なければ、ジョギング、ビーチウォーク、ヨガや
コアトレーニング、などアクティブに体を動かすよう心がけています。

特に予定がなく、次の日も仕事の場合は、
まったりして、夜ご飯を軽く食べて、8時半には就寝
8時間以上は寝たいのです。
早寝早起き、健康的でしょ.

基本的には、食べたいものを作る(作れる)環境なので
とっても楽しく働かせてもらっています。

外人にも人気のそばサラダやナス田楽

「シェフ」として働いているけど、
プロの料理人としての経験なんてまだまだで、
ただただ美味しいもの、カラダにいいものを
食べたい、つくりたい、というシンプルな動機プラス、
現実的にどうやったらオーストラリアに長く、
ずっと合法的に住めるか、という理由で
この職業を選びました。

料理は好きだし、作ることの喜び、
食べることの美味しさをできるだけたくさんの人と
分かち合いと思っています。

おかげさまで、ちょこちょこ
ケータリングの依頼や、マクロビのクッキングクラスなども
開催させてもらってます。

光栄なことに、これまでの道のりやバイロンベイ移住への想いなど、
地元コミュティラジオ、BAY FMにインタビューしてもらった録音が
こちらから聴けるので、よかったら〜。

フード番組 THE BELLY SHOW (3時過ぎから。)

バイロンベイジャパニーズショー(私も毎月担当している番組、
この日は、立場かわってインタビューされる側に!)
ラジオも約2年間続けてきて、地元民でも毎回聞いてくれる人も増えて、
認知度も上がってきました。

日本からのお客さんや友人の訪問、サーフガイドの依頼、
メディアの取材コーディネート、通訳の仕事なども適度にあって、
お料理以外の仕事も充実してます。

が、それでもバイロンベイの暮らしは、とっても高い。
物価もツーリスト価格だし。。

毎月の出費(固定費)は、
家賃、車維持費、食費、携帯、保険、雑費、
その他交際費や美容衣服を抑えても
(もっともお酒は飲まないし、服はガレージセールかOP SHOPのみで
掘り出しもんを探す!)最低$2000+はかかります。

外食はあまりせずにハウスメイトや友達呼んでのディナーも
気軽に日常的に。

学費のローンがなくなった今、だいぶ楽にはなりましたが、
なかなか貯金が貯まらない(笑)

まあ、それでも、身近に、
日常の延長に、こんな素敵な大自然かあるから、
休みの日は、贅沢しなくても、
遊びにもお金がかかりません。

波があればサーフィン。
ハイキングやふらっと森や山へキャンプにも。

日本にいた頃に比べて、もっと自然に近い、
自然のリズムに沿った、無理、無駄のないシンプルで
健康的な暮らしに近づけたせいか
年々若返ってる気がします(笑)
もっとも、サーフィンしている人は
たいてい気も見た目も若い人が多いですが。

最近は、ものづくり、DIYにもはまっていて
家具づくり職人、カーペンターの彼に手ほどきしてもらって
家具をリメイクしたり、
なんと、自分でお箸もつくってみました。
そのときの様子はこちらから

今後、いろんなコラボプロジェクト、プロダクトを
共同開してみようと企画中なので、お楽しみに〜。

というわけで、日本流の「働き方」とはだいぶスタイルが
違っていると思うけど、好きなことを仕事にできて、
バイロンらしい暮らしが少しは板についてきた気かなと。

永住権にむけての道のりはまだまだ長いけども、
焦らず、ゆっくり、毎日の輝きを有り難く楽しんでいきたいと思います。