毎年冬になると、暖かい海水を求めて、ザトウクジラの群れが北上し、バイロンベイの沖合を通過するんです。

優雅に泳ぐその姿は灯台から肉眼でも見え、風のない穏やかなな日には、クジラが呼吸するために水面に浮上して「プシューー」という生々しい息さえ聞こえてきます。

毎年、この時期になると、友人のカヤックを借りては、灯台下のワテゴーズビーチを出発して、ケープバイロン岬の沖合まで漕いでクジラとの遭遇を待ちます。(潮の満ち引き、風の向き、うねりの向き、など良く観察した上でのアドベンチャーなので、その知識のない方は決して安易に海洋に出ないでくださいね)

フレンドリなーバンドウイルカはよく見かけますが、いつ見ても感動する。

クジラを見かけたら、カヤックを漕ぐのはやめて立ち止まります。クジラが近寄ってきてくれることを願って。

まるで手を振ってくれているみたい。

時々、超接近してきて、かなりビビることもありますが、とっても好奇心旺盛、穏やかな生き物です。

こちらは内心ヒヤヒヤですが。

一時期、かなり激減してしまったと言われたザトウクジラも、いまでは毎冬、4万頭以上が、南極大陸からオーストラリアの東海岸を北上して、温かい海水を目指し、出産をします。

クジラの優しい瞳、見えるかな。

今年は、お隣に住む友人が経営するホエールウォッチングツアーWILD BYRON のボートに乗せてもらって、普段カヤックでは行けない、ずっと沖まで行って、クジラもたくさん見ることができました。

水面に向かって跳躍する行動(ブリーチング)は、圧巻!

ちなみに、ザトウクジラは歌を歌うクジラとしても知られています。

他のクジラも求愛などの際に声を出すことはあるけど、ザトウクジラの歌は他のクジラと全く異なり、歌は1曲数分から30分以上続くが、何曲も繰り返して歌うそうです。それと、同じ地域にいるクジラの群れたちは、毎年決まった歌を歌い続け、次の年は、違う歌を、という具合に、どうやら歌でコミュニケーションをとっているらしい。

この日は、お母さん(全長20メートルはある)と赤ちゃん(生後1週間程度らしいけどもうデカい)の群れにたくさん遭遇しました。

クジラの赤ちゃんは、1日に45キロも体重が増加するので、その成長は早いのです。

イルカたちもたくさん。

  

 

 

 

 

 

 

 

6月から10月ぐらいにかけてバイロンベイに来たら、クジラツアーおすすめですよ。